中華料理で前菜と言えば、ピータンやピリ辛キューリの漬物、チャーシューなど
イメージをする方は多いかと思いますが、料理というより
素材自体に味付けをしただけ!ではないでしょうか。
しかし、中華料理でも手の凝った前菜があります。
それが、ゆで豚のにんにくソースかけ、「蒜泥白肉」(スヮン ニー バイ ロ)です。
四川料理の定番であり、高い人気を誇る「蒜泥白肉」を
家庭でも簡単に作れるように、作り方をご紹介します。
調理時間:40分
食材 | 豚バラ肉ブロック(500g)、にんにく(10個)、生姜(2個)、葱(一本)、*八角(一つ)
*ローリエ(一つ)、*草果(1粒)、*ウイキョウ(2粒)、*シナモン(2本)、*花椒(20粒) |
味つけ | ラー油(15ml)、塩(10g)、砂糖(10g)、酢(20ml)、ゴマ油(5ml)、菜種油(50ml)
料理酒(15ml)、醤油(10ml)、花椒油(5ml) |
1.豚肉の下ごしらえ
・葱は白い部分のみ使用し、生姜は皮のついた状態で用意する
・お塩は煮込み用とソース用にわけておく
・鍋に、ブロック状の豚バラ肉と葱、生姜、*印の香辛料を入れ、料理酒とお水を足す
・沸騰するまで煮込み、アクを取ったら弱火にして、さらに15-20分煮込む
・時間がたったら、塩少々を入れて火を消す。蓋の閉じた状態で自然冷却させる
(ゆでた豚バラ肉を冷却している間に、にんにくソースをつくる)
2.にんにくのソースを作る
・にんにくをみじん切りにし、耐熱性のあるお椀に入れる
・フライパンで菜種油を熱し、白い煙が出始めたら火を消し、少し冷ましてから
刻んだにんにくの上にかけて、ニンニクの香りをだす
・お椀に塩少々と砂糖、ラー油、花椒油、ゴマ油、お醋、酱油を入れ、
最後に、煮込みで出た煮汁をかけて、味の加減を調節する
3.仕上げ
・煮込んだ豚バラ肉を取り出し、薄くなりすぎないように5ミリぐらいの厚さに切る
・お皿に盛り、にんにくソースをかけて完成
まとめ
・豚バラ肉は脂身と赤身が3:7の割合のものがよい
・肉は少し大きめなブロックを選ぶのがポイントです
「白肉」とは、湯通しした豚肉のことであり、「蒜泥白肉」の原型となる調理法です。
もともとは中国の東北地方の発祥で、北方人の得意料理として記録されています。
そこから、北方→中原→江南→四川と四川に流れ、四川料理の特徴ある調味の仕方により
四川の定番料理となったのです。
「蒜泥白肉」にかけるにんにくソースは四川料理の独自な調味法になり、
豚肉と一緒に食べると、栄養成分がより吸収しやすくなりますので、
おいしくかつ健康的!まさに一石二鳥な逸品料理です。
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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