白酒とアイスクリームのコラボ

日本酒アイスクリームがあったり、またアイスクリームにウイスキーを回しかけて味わったり、そういえばラムレーズンアイスクリームは誰もが知る定番。アイスクリームとお酒の相性が抜群なのはよく知られていますが、昨今中国でも白酒とアイスクリームのコラボレーションをちらほらと目にするようになりました。

 

しかし白酒といえば酒精度が40度を超す強い蒸留酒、果たしてスイーツと手を繋ぐのだろうかと思いきや、これがたいへんおいしかったのです。ちょっと話を聞いてみますと、「市販されているアイスを溶かして白酒を混ぜればいいんだよ」なんて話も。けれどもせっかく上質な白酒を使うのならアイスクリームも贅沢にいきたい。ということで中国を代表する銘酒、五糧液を贅沢に使い、バニラアイスクリームから作ってみました。

 

五糧液アイスクリームの作り方

 

調理時間:約15分 (冷凍時間を除く)

材料(6人分) 生クリーム 500ml、牛乳 200ml、卵黄 6個、砂糖 100g、バニラビーンズ 1さや、五糧液 大匙4(白酒の種類はお好みで)

 

作り方はこちら

① 卵黄に砂糖を加え、白っぽくなるまで泡だて器で混ぜる。

② 裂いて中身をしごいたバニラビーンズを牛乳にさやごと入れ、穏やかに加熱する。

③ 温まった牛乳を①の卵黄に少しずつ加えながら混ぜる。

④ ③を鍋に戻し、沸騰しないように穏やかに加熱する。

⑤ ④を氷水の上で冷やしておきながら、生クリームを七分立てに泡立てる。

⑥ 泡立った生クリームに④と五糧液を加え、泡だて器で混ぜる。

 

 

⑦ 冷凍庫に入れ、一時間おきに取り出しかき混ぜる。これを4~5回繰り返すとふんわりと仕上がる。

 

 

待ちきれずに途中で味見してみたところ、すでに絶品。大匙4杯で十分に五糧液の風味が楽しめましたが、欲が出て途中でさらに一匙加え、やや強めに作ってみました。

 

 

ポイント

今回使ってみたのは、酒精度が一般的に50度前後となる五糧液としては特殊な低酒精度タイプで、35度のもの。しかし五糧液が本領を発揮するのはやはり50度を超す高い酒精度のもので、今でいうと第八代五糧液などが王道です。

 

高級酒ではありますが、五糧液の鼻を抜けるような香り高さとバニラアイスクリームの濃厚な甘さは相性抜群。35度タイプの五糧液でこれほど芳醇な香りが楽しめたのですから、他にも様々な白酒と合わせてみればさらに新しい発見がありそうです。なにせ、一言に白酒といっても香りも風味も実に多種多様なのですから……。

 

最後に

 

ところで今回アイスクリームにした五糧液、その本場は四川省宜賓市にあります。宜賓では最近、五糧液ラテを提供するおしゃれカフェが一軒、二軒と現れ始めました。世間でお酒離れが進む中、このように酒席だけでなく若者にも受け入れられるような形で白酒が楽しまれていることは一白酒好きとして嬉しいものです。

白酒は決してきつい乾杯合戦だけではありません。強いお酒が苦手だという人も、まずはスイーツを通して白酒を試してみるのはいかがでしょうか。

 

 

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中川正道
中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
四川料理マニアたちがつくる四川料理の祭典「四川フェス」主催。過去動員数累計24.5万人。四川料理、しびれ、麻辣、マー活ブームに火をつけ中華業界を盛り上げる。