辣子鶏丁ラブストーリーは突然に
成都出身の劉さんとアイルランド出身のディーンさん。
二人を引き寄せたのは「辣子鶏丁(ラーズジーディン)」という四川料理。
出会いは5年前にさかのぼる。
河南省から成都に帰郷した劉さんは飛行機のチケットも購入し、
最後のごはんを食べたら河南省に帰る予定だった。
そして、アイルランからきたカメラマンのディーンさんは
峨眉山に写真を撮るために四川へきていた。
ディーンさんは友人も呼ばれて成都へ戻り、
最後のごはんを食べたら、アイルランドへ戻るはずだった。
そんな二人が成都のとあるレストランで
偶然にも同じ料理を注文した。
それが「辣子鶏丁(ラーズジーディン)」
店員さんから「辣子鶏丁」の鶏肉は一人前しかないんですが…
と言われ、それなら一緒にご飯を食べよう!ということになった。
調理時間:20分、動画:4:16
食材 | 鶏ムネ肉(1枚)、ネギ(1本)、生姜(適量)、ニンニク(2かけら)、甘長ピーマン(2本) |
その他 | 干しトウガラシ(多め)、花椒(適量)、料理酒(適量)、豆板醤(大さじ1)、片栗粉(適量) |
1.下準備をする
・鶏ムネ肉を1cm四方に切る。
・醤油、料理酒、片栗粉をまぶして下味をつけ、10分間おく。
・トウガラシは3等分に切る。
・ネギと生姜はニンニクはみじん切りにする
・ピーマンは種をとりざく切りにする
2.各食材を炒める
・フライパンに油をしき、煙がでるくらい熱したら、花椒、生姜、ニンニクを入れて香りを出す。
・鶏ムネ肉を入れて、火を通す。
・鶏ムネ肉が白くなったら、豆板醤、トウガラシ、ネギを入れて弱火で炒める。
・最後にピーマンを入れて、軽く炒めて完成!
最後に
二人の記憶の中で、この時食べた「辣子鶏丁」はすごく辛かったよう。
その時に劉さんが感じた辛さは
辣子鶏丁の辛さなのか、
それとも目の前に素敵な男性がきて
恥かしさのあまり辛さに逃げたのか。
ディーンさんも同じく、この時食べた「辣子鶏丁」は
特別に辛かったよう。
そして、ディーンさんは劉さんに一目ぼれ。
ディーンさんは成都に残りたい…と思い
劉さんは大胆にも購入した飛行機のチケットをキャンセルします。
その後、二人は成都に残り、一緒に暮らし、仕事をし、生活をともにするのでした。
そんな彼らが毎週末になると作るのは
もちろん「辣子鶏丁」。
心がほっこりしました。今日は「辣子鶏丁」を作ります!
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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