先日、こちらの記事をアップしたところ、リスペクトする福岡の有名四川料理店「巴蜀」の荻野さんから、以下のコメントを受けました。
お疲れさまです。最近の四川では魚香に豆瓣酱入れてるのでしょうか?
2002年から今まで四川料理を食べてきた経験上、魚香系の料理には豆瓣醤が入っていました。
なので、豆瓣醤は必須なんだと思っていましたが、おやっ?と思い、共著である張勇にヒアリングしてみました。
張勇の見解
昔の魚香は豆瓣醤を入れない。それが正統。
ただし、今はコクのある辣味を入れるため、豆瓣醤を細かく刻んだ刀口豆瓣を入れている。
家でお母さんが作る魚香茄子にも刀口豆瓣を入れている。
手間暇かけた伝統的な魚香味には鯽魚(フナ)を入れて漬けた泡辣椒を使い、魚の香りを出す。
泡辣椒の酸味を使うから酢は入れない。最後に砂糖を入れる。
今、そんな手間暇かけた伝統的な魚香味を出す店は知らない。
最近の四川料理は何でも豆瓣醤を入れるので、魚香にも入れるようになったと思う。
昔は泡辣椒、泡姜だけを使っていた。
例えば、他の省では豆瓣醤を使わないから、昔ながらの魚香味が味わえるかも。
中国語サイトを見てみると、議論がありました
传统的鱼香肉丝到底是要不要放郫县豆瓣? – 美食 – 知乎
(伝統的な魚香肉絲は豆瓣醤を入れるべき?)
http://www.zhihu.com/question/20743694
こちらのサイトでは豆瓣醤を入れるべきではない派が多いです。
问一下各位大师,鱼香肉丝到底放不放豆瓣_厨师吧_百度贴吧
(料理人の皆さん、魚香肉絲は豆瓣醤を入れるべき?)
http://tieba.baidu.com/p/3174769405
こちらのサイトでは入れる派、入れない派と半々ぐらい。
まとめ
昔ながらの伝統的な魚香は豆瓣醤を入れず、泡辣椒を使う。
ただし、今は嗜好の変化からか、豆瓣醤を入れるようになっていった。
というのが、結論ですね。勉強になりました!
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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