About me
Ko jun Wang 。台湾生まれ、12歳の時に日本へ移住。ほぼ日本育ちの為、母国語である中国語以上に日本語が堪能!大の旅行好きなので、通年動き回っています。2016年より生活の拠点を成都に移し、美味しい四川のレシピ制作と翻訳に携わりながら、本場の中医学と漢方について学ぶ。


 

中華料理で前菜と言えば、ピータンやピリ辛キューリの漬物、チャーシューなど

イメージをする方は多いかと思いますが、料理というより

素材自体に味付けをしただけ!ではないでしょうか。

 

しかし、中華料理でも手の凝った前菜があります。

それが、ゆで豚のにんにくソースかけ、「蒜泥白肉」(スヮン ニー バイ ロ)です。

 

四川料理の定番であり、高い人気を誇る「蒜泥白肉」を

家庭でも簡単に作れるように、作り方をご紹介します。

 

調理時間:40分

食材 豚バラ肉ブロック(500g)、にんにく(10個)、生姜(2個)、葱(一本)、*八角(一つ)

*ローリエ(一つ)、*草果(1粒)、*ウイキョウ(2粒)、*シナモン(2本)、*花椒(20粒)

味つけ ラー油(15ml)、塩(10g)、砂糖(10g)、酢(20ml)、ゴマ油(5ml)、菜種油(50ml)

料理酒(15ml)、醤油(10ml)、花椒油(5ml)

 

1.豚肉の下ごしらえ

・葱は白い部分のみ使用し、生姜は皮のついた状態で用意する

・お塩は煮込み用とソース用にわけておく

・鍋に、ブロック状の豚バラ肉と葱、生姜、*印の香辛料を入れ、料理酒とお水を足す

・沸騰するまで煮込み、アクを取ったら弱火にして、さらに15-20分煮込む

・時間がたったら、塩少々を入れて火を消す。蓋の閉じた状態で自然冷却させる

(ゆでた豚バラ肉を冷却している間に、にんにくソースをつくる)

2.にんにくのソースを作る

・にんにくをみじん切りにし、耐熱性のあるお椀に入れる

・フライパンで菜種油を熱し、白い煙が出始めたら火を消し、少し冷ましてから

刻んだにんにくの上にかけて、ニンニクの香りをだす

・お椀に塩少々と砂糖、ラー油、花椒油、ゴマ油、お醋、酱油を入れ、

最後に、煮込みで出た煮汁をかけて、味の加減を調節する

3.仕上げ

・煮込んだ豚バラ肉を取り出し、薄くなりすぎないように5ミリぐらいの厚さに切る

・お皿に盛り、にんにくソースをかけて完成

まとめ

・豚バラ肉は脂身と赤身が3:7の割合のものがよい

・肉は少し大きめなブロックを選ぶのがポイントです

 

 

「白肉」とは、湯通しした豚肉のことであり、「蒜泥白肉」の原型となる調理法です。

 

もともとは中国の東北地方の発祥で、北方人の得意料理として記録されています。

そこから、北方→中原→江南→四川と四川に流れ、四川料理の特徴ある調味の仕方により

四川の定番料理となったのです。

 

「蒜泥白肉」にかけるにんにくソースは四川料理の独自な調味法になり、

豚肉と一緒に食べると、栄養成分がより吸収しやすくなりますので、

おいしくかつ健康的!まさに一石二鳥な逸品料理です。

 

 

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中川正道
中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
四川料理マニアたちがつくる四川料理の祭典「四川フェス」主催。過去動員数累計24.5万人。四川料理、しびれ、麻辣、マー活ブームに火をつけ中華業界を盛り上げる。