About me
Ko jun Wang 。台湾生まれ、12歳の時に日本へ移住。ほぼ日本育ちの為、母国語である中国語以上に日本語が堪能!大の旅行好きなので、通年動き回っています。2016年より生活の拠点を成都に移し、美味しい四川のレシピ制作と翻訳に携わりながら、本場の中医学と漢方について学ぶ。


 

昔から中国では、食べ物の性質が体を温めるものか冷やすものかという点で、

食材を区別して考える方法がありました。

 

また、中医学の観点上、体を冷やすことは病気を引き寄せやすいと考え、

中国では、冷たい食べ物より、暖かい食事など体を温める食べ物を好みます。

 

私の故郷である台湾でも、気候が暑いのにもかかわらず、

小さい時から母は、特に女の子は体を冷やしてはいけないと、

よく料理の中に、ゴマ油を少し味付けして食べたのを覚えています。

 

なぜゴマ油?!

 

それは、ゴマ油にはビタミンEがたっぷり含まれており、

血液の循環を促して、血行障害や冷え性の改善に働きかけてくれるからです!

 

今回は、このゴマと生姜の効能がいっぱい詰まったポカポカ料理、

「麻油鶏」(まーよージー)をご紹介致します。

 

調理時間:1時間

動画はこちらから見る → https://www.youtube.com/watch?v=PWST-86no90&feature=youtu.be

※動画埋め込みできなかったため、上記のリンクをクックしてください(43秒)。

麻油鶏

 

 

食材 鳥肉(500g)、生姜(スライス5~8枚)、クコの実(適量)
味つけ 黒ゴマ油(50ml)、米酒(100ml)

 

1.下準備をする

・鳥肉(骨付きの方が良い)はぶつ切りにして、用意しておく

・生姜は皮付きのままスライスしておく

2.炒める

・フライパンにごま油入れ、熱くなりすぎないように弱火で加熱する

・生姜を入れ、香りが出るまで炒める(*火が強すぎると生姜が苦くなるので、注意しましょう)

・生姜の香りが出たら、弱火から中火にして鳥肉を入れ、少しゴマ油になじんでから混ぜて炒める

3.煮る

・鳥肉に色がついたら、氷砂糖を入れ一炒めしてから米酒を入れて煮る。

・鳥肉が茶色になったら、クコの実を入れて、弱火で約25分煮込む

 

まとめ

・鳥肉からも油が出るので、ゴマ油は入れすぎないようにすること

・クコの実はもちろん、棗を一緒に入れるとアンチエイジング効果がパワーアップ!!

 

よく「麻油鶏」を聞くと、台湾料理の印象が強いと思いますが、

実は、四川料理にも属し、唐朝の時代より最も古い食医学書「食療本草」に記載される

歴とした薬膳料理です。

 

台湾では、産後の妊婦さんの薬膳料理として食されるほど、栄養効果が高い「麻油鶏」

女性だけでなく、男性にも体に優しい逸品です!

 

 

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中川正道
中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
四川料理マニアたちがつくる四川料理の祭典「四川フェス」主催。過去動員数累計24.5万人。四川料理、しびれ、麻辣、マー活ブームに火をつけ中華業界を盛り上げる。