About me
Ko jun Wang 。台湾生まれ、12歳の時に日本へ移住。ほぼ日本育ちの為、母国語である中国語以上に日本語が堪能!大の旅行好きなので、通年動き回っています。2016年より生活の拠点を成都に移し、美味しい四川のレシピ制作と翻訳に携わりながら、本場の中医学と漢方について学ぶ。


 

桜が美しい季節になりました。

日本ではお花見シーズンの真っ只中で、ちょうど花見を計画している方も多いかもしれません。

 

こちら成都では、桜はもちろん、桃の花や白く大きいな木蓮の花はよく見かけ、

少し郊外へ足を延ばすと、菜の花畑が一面に広がる美しい風景を楽しむこともできます。

 

そんな春の行楽シーズンの影響もあってか、最近では「卤菜」作りにハマっています。

冷めてもおいしく、お弁当のおかずやビールの肴に最適!!

 

そんな、中国風煮物の「卤菜」は、春の行楽弁当にもぜひおすすめです。

 

調理時間:5時間

食材 骨付き鶏もも肉(一本)、卵(1個)、厚揚げ豆腐(適量)、牛筋(適量)、豚骨(一本)

葱(一本)、玉ねぎ(半分)、生姜(一かけ)、にんにく(二個)、干し唐辛子(四~五本)

味つけ ◇八角、桂皮、ローリエ、シナモン、白寇(適量)

氷砂糖、塩、(適量)

濃い口醬油、料理酒(少々)

1.卤料(ルーリャオ)煮込む香辛料の下ごしらえ

・◇の材料をボールに入れ、熱湯を注ぎ10分浸す

・干し唐辛子、にんにく、浸した◇の香辛料を鍋に入れ、強火で一炒めしたらティーバックに詰めて用意する

2.食材の下ごしらえ

・牛筋や卵、または煮込みたい食材をお水の張った鍋に入れ、全体に火が通るまでひと煮立ちし、鍋から取り出し水気を切る

3.卤水(ルースェイ)スープを作り、煮込む

・豚骨と骨付き鶏もも肉を鍋に入れ、強火で5分煮込む

・煮込んだスープに、葱、玉ねぎ、生姜、氷砂糖、塩と作り置いた香辛料のパックを入れ、

料理酒と濃い口醤油を少し足し、強火で5分煮込む

・5分後、干し唐辛子を入れ、スープの色が濃くまで煮込み、完成

まとめ

・食材によって、煮込む時間が異なります。食材全体に色がつくまで、煮込むのがポイント

・日本のスーパーで手軽に手に入る鶏の手羽先やこんにゃくを煮込んでもおいしい

 

卤(ルー)とは、餡かけや煮込んだ料理のことを指し、しょうゆ、酒、砂糖をベースに

八角、シナモン、陳皮などの漢方材料「卤料」(ルーリャオ)を加えた煮汁が「卤水」(ルースェイ)

その「卤水」で肉などの食材を煮込んだ料理を「卤菜」(ルーツァイ)または「卤味」(ルーウェイ)と言います。

 

「卤菜」は中華料理のルーツとも言われ、約2500年前の楚国時代の宮廷メニューに記載されていました。

元々は、煮込み物を長持ちする為に香辛料をたくさん入れ、作った「卤水」は食材を長持ちするだけでなく、

食材の旨味がより一層引き立てたことから、卤(ルー)の料理法が生まれたのです。

 

煮こめば煮込むほど、味の旨味や深みが出て、一度食べたらやみつきになる「卤菜」

いつもの煮物に少し工夫を加え、作ってみてはいかがでしょうか?

 

 

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中川正道
中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
四川料理マニアたちがつくる四川料理の祭典「四川フェス」主催。過去動員数累計24.5万人。四川料理、しびれ、麻辣、マー活ブームに火をつけ中華業界を盛り上げる。