桜が美しい季節になりました。
日本ではお花見シーズンの真っ只中で、ちょうど花見を計画している方も多いかもしれません。
こちら成都では、桜はもちろん、桃の花や白く大きいな木蓮の花はよく見かけ、
少し郊外へ足を延ばすと、菜の花畑が一面に広がる美しい風景を楽しむこともできます。
そんな春の行楽シーズンの影響もあってか、最近では「卤菜」作りにハマっています。
冷めてもおいしく、お弁当のおかずやビールの肴に最適!!
そんな、中国風煮物の「卤菜」は、春の行楽弁当にもぜひおすすめです。
調理時間:5時間
食材 | 骨付き鶏もも肉(一本)、卵(1個)、厚揚げ豆腐(適量)、牛筋(適量)、豚骨(一本)
葱(一本)、玉ねぎ(半分)、生姜(一かけ)、にんにく(二個)、干し唐辛子(四~五本) |
味つけ | ◇八角、桂皮、ローリエ、シナモン、白寇(適量)
氷砂糖、塩、(適量) 濃い口醬油、料理酒(少々) |
1.卤料(ルーリャオ)煮込む香辛料の下ごしらえ
・◇の材料をボールに入れ、熱湯を注ぎ10分浸す
・干し唐辛子、にんにく、浸した◇の香辛料を鍋に入れ、強火で一炒めしたらティーバックに詰めて用意する
2.食材の下ごしらえ
・牛筋や卵、または煮込みたい食材をお水の張った鍋に入れ、全体に火が通るまでひと煮立ちし、鍋から取り出し水気を切る
3.卤水(ルースェイ)スープを作り、煮込む
・豚骨と骨付き鶏もも肉を鍋に入れ、強火で5分煮込む
・煮込んだスープに、葱、玉ねぎ、生姜、氷砂糖、塩と作り置いた香辛料のパックを入れ、
料理酒と濃い口醤油を少し足し、強火で5分煮込む
・5分後、干し唐辛子を入れ、スープの色が濃くまで煮込み、完成
まとめ
・食材によって、煮込む時間が異なります。食材全体に色がつくまで、煮込むのがポイント
・日本のスーパーで手軽に手に入る鶏の手羽先やこんにゃくを煮込んでもおいしい
卤(ルー)とは、餡かけや煮込んだ料理のことを指し、しょうゆ、酒、砂糖をベースに
八角、シナモン、陳皮などの漢方材料「卤料」(ルーリャオ)を加えた煮汁が「卤水」(ルースェイ)
その「卤水」で肉などの食材を煮込んだ料理を「卤菜」(ルーツァイ)または「卤味」(ルーウェイ)と言います。
「卤菜」は中華料理のルーツとも言われ、約2500年前の楚国時代の宮廷メニューに記載されていました。
元々は、煮込み物を長持ちする為に香辛料をたくさん入れ、作った「卤水」は食材を長持ちするだけでなく、
食材の旨味がより一層引き立てたことから、卤(ルー)の料理法が生まれたのです。
煮こめば煮込むほど、味の旨味や深みが出て、一度食べたらやみつきになる「卤菜」
いつもの煮物に少し工夫を加え、作ってみてはいかがでしょうか?
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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