昔から中国では、食べ物の性質が体を温めるものか冷やすものかという点で、
食材を区別して考える方法がありました。
また、中医学の観点上、体を冷やすことは病気を引き寄せやすいと考え、
中国では、冷たい食べ物より、暖かい食事など体を温める食べ物を好みます。
私の故郷である台湾でも、気候が暑いのにもかかわらず、
小さい時から母は、特に女の子は体を冷やしてはいけないと、
よく料理の中に、ゴマ油を少し味付けして食べたのを覚えています。
なぜゴマ油?!
それは、ゴマ油にはビタミンEがたっぷり含まれており、
血液の循環を促して、血行障害や冷え性の改善に働きかけてくれるからです!
今回は、このゴマと生姜の効能がいっぱい詰まったポカポカ料理、
「麻油鶏」(まーよージー)をご紹介致します。
調理時間:1時間
動画はこちらから見る → https://www.youtube.com/watch?v=PWST-86no90&feature=youtu.be
※動画埋め込みできなかったため、上記のリンクをクックしてください(43秒)。
食材 | 鳥肉(500g)、生姜(スライス5~8枚)、クコの実(適量) |
味つけ | 黒ゴマ油(50ml)、米酒(100ml) |
1.下準備をする
・鳥肉(骨付きの方が良い)はぶつ切りにして、用意しておく
・生姜は皮付きのままスライスしておく
2.炒める
・フライパンにごま油入れ、熱くなりすぎないように弱火で加熱する
・生姜を入れ、香りが出るまで炒める(*火が強すぎると生姜が苦くなるので、注意しましょう)
・生姜の香りが出たら、弱火から中火にして鳥肉を入れ、少しゴマ油になじんでから混ぜて炒める
3.煮る
・鳥肉に色がついたら、氷砂糖を入れ一炒めしてから米酒を入れて煮る。
・鳥肉が茶色になったら、クコの実を入れて、弱火で約25分煮込む
まとめ
・鳥肉からも油が出るので、ゴマ油は入れすぎないようにすること
・クコの実はもちろん、棗を一緒に入れるとアンチエイジング効果がパワーアップ!!
よく「麻油鶏」を聞くと、台湾料理の印象が強いと思いますが、
実は、四川料理にも属し、唐朝の時代より最も古い食医学書「食療本草」に記載される
歴とした薬膳料理です。
台湾では、産後の妊婦さんの薬膳料理として食されるほど、栄養効果が高い「麻油鶏」
女性だけでなく、男性にも体に優しい逸品です!
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中川正道、1978年島根県生まれ。四川師範大学にて留学。四年間四川省に滞在し、四川料理の魅力にはまる。2012年にドイツへ移住。0からWEBデザインを勉強し、フリーのデザイナーとしてドイツで起業。2017年に日本へ帰国。「人生の時を色どる体験をつくる」をテーマに妻の中川チカと時色 TOKiiRO 株式会社を設立。
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